「車の板金塗装で、板金代はたいしたことないのですが、塗装費が高いのはどうしてですか?
ちょっとでも塗れば最低2万いきますね。」
っといった質問がきましたのでお答えいたします。
板金作業・・・部品の脱着から始まり、治すより交換した方が安くなる部品は交換します
凹みを叩いたり溶接したりし極力歪みをなくし
わずかに残った歪みを板金パテ埋めする(当社の場合の手順)
塗装作業・・・板金パテ埋めの状態であがって来るのでまずはパテを削って形を粗出しします
次は中間パテといって歪を埋める専用の板金パテよりなめらかで、最終の仕上がりが良くなるパテを再度盛り付けます、それを削ってほぼ完璧な形を出します
次はパテの上にパテの吸い込みを抑え、色の食い付きがよくなるサフェーサーを他の箇所に飛ばないようにマスキングをしてからスプレーで塗布します
サフェーサーの微妙な段差を削って最終仕上げをして、今から塗装する範囲全体の塗装の食い付をよくするためにタワシで足付け作業をして、塗装中に塗装しない面のからのゴミや埃の混入を防ぐ為に念入りに雑巾によるふきあげと高圧なエアーでゴミを飛ばした後、全体をマスキングします
次は調色です、車体色は各塗料メーカーより配合表が出ていますが、新車ラインの気温湿度の差によって新車でも色は一台ごとに微妙に異なります、そこに使用環境やメンテナンスの差で色褪せもプラスされますので、調色作業は必須ですどこまで現車に合わせられるかは職人の腕次第です
ようやく塗装作業に入ります、塗装も下地、本塗り、クリアー塗装と塗っていきます、専用のヒーターでの乾燥のあと塗装時に付着してしまったゴミやブツを磨きこみによって除去して洗車して完成です
塗装料金はどうしても高く見えてしますがこれだけの作業時間と技術、綺麗に塗るための高級な設備と塗料が必要なのです。